Yoon Ahn と VERBAL が手がける AMBUSH（アンブッシュ）は、ファーフェッチが保有する New Guards Group （ニューガーズ グループ）が運営する人気ブランド。ジュエリー・アクセサリーから始まり、トータルファッションブランドへ成長しましたが、さらにミラノ ファッションウィークでもデビューを果たすなど、進化の止まらない AMBUSH。本記事では Yoon へのインタビューを交えながら、その魅力を紹介します。
2022 SS <エスケープ（逃避）>
2022 年春夏コレクションのテーマ、＜都市からの逃避＞について語ってください。
＜エスケープ＞、つまり逃避というのは、私のように都会で生活する人間にとっては必要不可欠。様々な流れの中心にいてプレッシャーを受け続ける状態から少し距離を置き、最適なバランスを見つけるんです。もちろん物理的に移動するという手もあるけれど、ファッションの素晴らしいところは、纏うことによって精神的に逃避ができるところ。皆さんにとって、今回のコレクションがそうした役割を果たすことを願っています。
今シーズンは、ブランドがコレクションを見直す節目でもありました。新しい三つのライン、 《AMBUSH WKSP》、《AMBUSH ARTISANAL》、《AMBUSH WARDROBE》は、どういった位置付けなのでしょう？
すべて同じ AMBUSH ファミリーに属しています。「ARTISANAL」と「WARDROBE」はより洗練されているので、年上の兄か姉といったところ。対する「WKSP」は若くて活発な年下の弟、妹でしょうか。
AMBUSH をデザインするとき、特定のミューズを思い描いたりしていますか？2022年春夏のインスピレーションは？
特定の人物というより、時間をかけて集めた抽象的なイメージのコラージュにインスピレーションを受けますね。私にとって、コレクションの制作はコラージュの作業に似たもの。自然の風景や、テクスチャーについての考察などもたくさんあります。
今回のコレクションの中でも特にお気に入りのピースはありますか？それはなぜでしょう？どんな着こなしが見たいですか？
素材の快適さには本当にこだわったので、今持っているアイテムのどんなものとも合わせられると思いますよ。「WKSP」ラインをメインのコレクションと組み合わせれば、どんなオケージョンにも対応できます。
今回のコレクションで、特に注目すべきディテールなどはありますか？写真だけでは見えない、技術的なこだわりや機能性などは？
自然にインスパイアされた織布が、グラフィカルな質感やボリュームをコレクションに添えています。自然界は、遠くから見ると有機的なのに、シンメトリーな図形が繰り返すことで一つの形を作っていますよね。そのようなディテールを多く取り入れています。
2022 年秋冬のショーはどのようなものになりましたか？
初となるミラノでのランウェイショーは、ブランドの新しい章を開くものになると思います。デジタルの領域が広がっているからこそ、現地でのショーの重みが増す。デジタルとフィジカルは、両立されるべきですね。
AMBUSH の人気アイテムをチェック
#1 ロゴスウェット
定番のスウェットも、襟の詰まったシルエットやクリーンなロゴ使いがどこか構築的な佇まいで、AMBUSH らしい仕上がりになっています。裾や通し口にフリンジをあしらったモデルは、ベーシックでありながらブランドの遊び心とクリエイティビティを感じられる、便利なアイテム。
#2 ジュエリー
最初はジュエリーブランドとして誕生した AMBUSH。ユーモア溢れるデザインを高級感のあるジュエリーに昇華したアイテムは、長く愛される代表作。中でも、ライター、安全ピン、ピルといったモチーフには、まさに AMBUSH のスピリットが凝縮されています。
#3 T シャツ
大人気のチェーンディテールからシンプルなロゴ T シャツまで、ストリートとモードを融合し、ハイファッションに高めたベーシックアイテムが揃うのも AMBUSH の魅力です。着こなしの主役になるプリント T シャツにも注目。
#4 iPhoneケース
ガジェットとも相性の良い AMBUSH は、 iPhone ケースもシンプルながらプロダクトとしての完成度が高いデザインに。インダストリアルなテイストを取り入れつつ、高級感のある仕上がりで、手元をクールに彩ってくれるはず。
#5 ブルゾン
スポーツウェアにモードな要素をプラスしたショートアウターも狙い目です。ボンバージャケットやマウンテンパーカも、パネル使いやオーバーサイズのポケットで新鮮なシルエットに仕上がっています。
#6 AMBUSH x Nike
Nike（ナイキ）とのコラボレーションでも話題になった AMBUSH。東京の街からインスピレーションを得たネオンカラーを使ったアパレルはもちろん、バイクをイメージしたという《Nike Dunk HI （ナイキ ダンク ハイ）x AMBUSH®》は、はみ出したスウッシュが目を引くデザインに。
