アメリカのボストンでスタートして以来、170年以上もの歴史を持つ老舗高級レザーブランドMarkCross。映画ではグレース・ケリーが持つスーツケースとして登場したことでも有名です。今回の記事では、大人の女心をくすぐるエレガントなアイテムを生み出すMark Crossのブランドヒストリーと新作アイテムをご紹介します。
Mark Crossの歴史
Mark Crossは、1845年にアメリカのボストンで馬具の納入業者として創業。ブランド名は、創始者のヘンリー・W・クロスが一人息子の名前にちなんで名付けました。1800年代後半、長年従業員として貢献してきたパトリック・マーフィーが会社を買い取り、ニューヨークとロンドンにショップをオープン。1934年にはその息子であるジェラルドが会社を引き継ぎ、スーツケースやタバコケース、デコラティブなイブニングなどを積極的に世に送り出しました。ヒッチコックの映画 『裏窓』ではグレース・ケリーが持つトランクスーツケースとしてMark Crossが登場し話題になっています。
1990年代に一旦その長い歴史に幕を下ろすことになりましたが、2011年に復活。かつてと同じイタリアの工場でレザーグッズの生産を再開しました。現在は過去のアーカイブ作品にモダンなヴィジョンを加え、新生Mark Crossとして世界中の女性を魅了しています。
宝石箱のようなディテール
クラシカルなシルエットと遊び心の効いたディテールがMark Crossの最大の特徴です。上品なカラーのカーフスキンを用いたバッグの内側は、真紅色のライニング仕様に。バッグのジップを開けた時さえも、まるで宝石箱を開いた時のようなときめきを感じられるディテールは大人の女性の遊び心をくすぐります。どんなコーディネートにもエレガントなムードを与え、流行を問わず長く愛用していただけるハンドバッグです。
Marc Crossの新作シリーズ
Grace
グレース
ヒッチコックの映画『裏窓』でグレース・ケリーが持っていたスーツケースにインスパイアされて生まれたハンドバッグシリーズは、グレースと名付けられました。映画に登場したものよりも小ぶりのサイズ感で、現代女性のワードローブに溶け込むようモダンな解釈が加えられています。クラシカルなムード満点のグレースは、どんなテイストのアイテムとも見事にマッチします。おすすめのスタイリングは、シャツやデニムといったラフなコーディネートに合わせること。カジュアルとエレガントの秀逸なバランス感をお楽しみください。
Laura
ローラ
長方形のフォルムとジップのコンパートメントが特徴のローラシリーズ。90年代初期のMark Crossを彷彿とさせるレトロなデザインのハンドバッグです。ローラという名前は、オーナーだったマーフィーの孫にちなんで名付けられました。内側はMark Crossのシグネチャーレッドでライニングされており、荷物を小分けできるポケットとショルダーストラップも備え付けられています。リバイバルブームの勢いが止まらない昨今のムードにぴったりのハンドバッグです。
Benchley
ベンチレー
ベンチレーシリーズは、マーフィーがアメリカ国内にある23の店舗のために作ったバッグにインスパイアされてデザインされました。名前は、彼の友人だったライターのロバート・ベンチレーにちなんで名付けられたそう。丸みを帯びたしなやかな曲線が美しく、心地よく体にフィットしてくれます。