brands2022年3月8日火曜日

Z世代が熱視線!今、再注目されるCOACHの歴史と定番バッグを解説

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元記事(英語):JADE BROCK

 

トレンドは巡ると言われているけれど、ニューヨーク発のCOACH(コーチ)もまた然り。ヴィンテージをインスピレーション源にしたアイテムで、ティックトッカーやジェネレーションZたちから注目を集めているCOACHは今また、最旬ブランドの一つになっていると言っても過言ではない。

 

ファッションでは今、プリーツ入りミニスカートやベロアのトラックスーツからイットバッグまで、ノスタルジックなデザインが流行している。COACHの素晴らしさは、ファッション感度の高い色使いとモダンなトレンドを、アーカイブシルエットのハンドバッグに融合させていること。それは、何か懐かしいものを見たときのような、暖かい気持ちをもたらしてくれる。過去の魅力を理解し、ブランドのレガシーとニューヨークのヘリテージを讃えながらも、揺るぎない未来を見据えるデザインが揃う。

 

今回は、COACHの歴史と人気アイテムを紹介。長年のCOACH愛用者にも、どのバッグを買うべきか迷っている人にもきっと役立つガイドをお届け。

 

 

COACHの歴史

 

6人の職人たちの卓越した技術

 

COACHの豊かな歴史の始まりは1941年。Miles Cahn(マイルズ・カーン)とLillian Cahn(リリアン・カーン)夫妻はニューヨークのマンハッタンで皮革製品を生産請負する小さな工房を立ち上げた。そこで働く6人の職人たちの卓越した技術が評価され、次第にその名を確立していくことになる。

 

1958年、彼らは野球で使われるグローブから着想を得て、しなやかで耐久性に優れた「グラブタンレザー」を開発した。創業から20年が経った1960年初頭にようやくコーチのブランド名を冠した12個のバッグコレクションを発表。伝統的な技術を活かすCoachのクラフツマンシップへの強いこだわりと使い込むほどに馴染む品質の高さから、瞬く間に人気を博した。

 

 

女性のためのバッグをデザイン

 

1962年、映画『王様と私』の衣装などを担当したBonnie Cashin(ボニー・カシン)がCOACHのデザイナーに就任。 買い物袋から発案した《カシン・キャリー》や《バケットバッグ》などのショッピングバッグ・コレクションや、グラブタンレザーを使用した《ダッフルサック》など、次々とヒット作を生み出した。彼女が発案した「ターンロック」や「ドッグリーシュ」といった金具デザインは現在のバッグにも採用されている。こうしてボニーはアメリカの女性たちの心を掴むことに成功し、コーチのブランドスタイルを確固たるものにした。

 

ボニー・カシンの活躍によって順調に成長を続けてきたコーチは更なる発展を目指し、1979年に元ニューヨーク市長でビジネスマンの Lew Frankfort(ルー・フランクフォート)を迎え入れた。カタログ制作や直営店への出店といった彼の多角的な戦略により、コーチの名はアメリカ全土に知れ渡ることとなる。

 

 

クラシックからコンテンポラリーへ

 

1996年、若干32歳でコーチのクリエイティブディレクターに就任したReed Krakoff(リード・クラッコフ)は、ブランドの伝統を重んじつつ、斬新的なアイディアを取り入れて革命を起こす。1998年にレザーに代わる新素材としてナイロンを採用した《ネオ・コレクション》を発表。そして、2001年にはコーチの頭文字 ”C” のモノグラムロゴをナイロンやキャンバスに織り込んだ《シグネチャーコレクション》が登場した。これまでのコーチにはなかったコンテンポラリーなデザインが人気を呼び、爆発的なヒットを生み出した。こうしてリードはコーチを世界のトップブランドへと導いたのである。

 

長年、コーチの発展に貢献してきたリード・クラッコフが2013年に退任し、Stuart Vevers(スチュアート・ヴィヴァース)が新クリエイティブディレクターに就任。Mulberry(マルベリー)やLoewe(ロエベ)でも活躍してきた実力派デザイナーの彼は、自身のルーツであるイギリスの感性と、コーチが生まれたニューヨークのインクルーシブで刺激的な個性を融合させ、ブランドの伝統を再構築している。 その一環として、Selena Gomez(セレーナ・ゴメス)やJennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)といったセレブリティとの取り組みや、Champion(チャンピオン)のようなブランドとのコラボレーション、そして#CoachConversations(コーチ カンバセーションズ)という社会的なトピックを取り上げる有意義な映像作品の制作などを行っている。

 

 

 

COACHの人気バッグをチェック

 

#01 70年代のアーカイブからヒントを得た《タビー》

 

1970年代のアーカイブデザインがモダンなディテールでアップデートされた《タビー》バッグは、COACHの頭文字である <C> のアイコニックな金具が目を引く。豊富なバリエーションで展開しているため、お気に入りのデザインが見つかるだろう。中でも人気の《ピロータビー》はTikTokでも有名なアイテム。芸術的な建築物のようでありながらも、その名の通りの柔らかな手触りになっている。取り外し可能な2本のストラップ付きなので、ショルダーバッグやクロスボディでも楽しめる。

 

 

 

#02 通勤・通学に最適!実用性と耐久性を備えた《ウィロウ》

 

2021年に登場した《ウィロウ》バッグはミニマルかつベーシックなデザインで通勤や通学に最適だ。素材はCOACHのシグネチャー素材の一つであるポリッシュドぺブルレザーを使用している。耐久性に優れ、傷や汚れが目立ちにくいのが特徴。日常に欠かせないものを収納するのに十分なスペースがあり、内側には複数のコンパートメントを備えているため、荷物の整理も快適だ。シグネチャーのターンロック開閉が施され、手持ち、ショルダー、クロスボディで楽しめる。ちょうどいいサイズ感が魅力的なハンズフリーのカメラバッグや、コンパクトに荷物を整理整頓したい人にぴったりなバケットバッグも必見。

 

 

 

#03 機能性抜群。エレガントなキャリーオール バッグ《タイラー》

 

《ウィロウ》と同じく2021年に登場し、通勤・通学バッグとして絶大な人気を集める《タイラー》。たくさん荷物を詰め込んでも型崩れしにくく、美しいシルエットをキープできる。A4サイズのファイルや13インチのノートパソコンなど、日常で必要なものは全て収納できるよう設計されており、中央はジップ付きポケットで区切られているため荷物の整理がしやすい。スリムなショルダーストラップは、アウターの上からでもゆったりと掛けられるよう長めに作られている。ミニマルなデザインに〈C〉ロゴのチャームがさりげないアクセントを添えるエレガントなアイテムだ。

 

 

 

#04 平日から週末まで幅広く活躍する《フィールドトート》

 

四角いシルエットが特徴的な《フィールド》トートバッグは、忙しい平日から楽しいことでいっぱいの週末まで大活躍。軽量のウェビングストラップ付きなので、ショルダーバッグやクロスボディとしても使用できる。レザー、スエード、シグネチャーのジャカードなど素材を用い、さまざまなサイズと質感が揃う。内側はコンシールスナップボタンの留め具付き。

 

 

 

#05 ニューヨークの躍動的な鼓動からヒントを得た《ビート》

 

2020年のホリデーコレクションで登場した《ビート》バッグは、ニューヨークの躍動的な鼓動(ビート)が着想源となっている。シグネチャーキャンバスやリファインドレザー、メタルチェーンといった多様な素材の組み合わせは、まるでマンハッタンの摩天楼のよう。フラッペのベルト部分に施された <C> のバックルがポイントだ。整理しやすいコンパートメントや、ファスナー付きポケットを備えているため、さまざまなシーンで活躍する。取り外し可能なストラップによって、幅広いスタイリングも楽しめる。

 

 

 

#06 3通りの持ち方が可能。ミニマルなデザインの《ディンキー》

 

1973年にデビューしてからCOACHのロングセラーとなっている《ディンキー》は、ショルダーバッグ、クロスボディ、ハンドバッグとして楽しめるマルチなアイテム。ボニー・カシンが手がけたオリジナルデザインを現代向けに再解釈し、アイコニックなターンロック開閉とスタイリングの可能性を広げる取り外し可能なチェーンストラップで仕上げている。ブランドを代表する素材であるグラブタンレザーを用いたものから、手作業でレザーのフラワーモチーフを散りばめたウィズディーローズまで多様なデザインが揃う。

 

 

 

#07 Y2Kトレンドに合わせて復活。ノスタルジックなシルエットが魅力の《スウィンガー》

 

1980年代のアーカイブシルエットをモダンにアップデートした《スウィンガー》は、ミニバッグが流行した2000年代初頭のファッションを彷彿とさせるノスタルジックなデザイン。アイコニックなターンロック開閉と流れるようなラインが特徴だ。2000年代の華やかなアイコンであるParis Hilton(パリス・ヒルトン)を起用したキャンペーンでも話題を集めた。ミニスカートやポロシャツと合わせて、トレンドのY2Kファッションを楽しんで。

 

 

 

#08 クラシックなムードが漂う《ウィリス》

 

1990年代に登場したアイコニックなシルエットをベースにした《ウィリス》バッグは、クラシックなターンロック開閉とオリジナルモデルをアイコン的存在にしたダウエルフレームがそのまま残されている。トップハンドルはかっちりとしたデザインで普段使いに最適。ハンドバッグとしてはもちろん、取り外し可能なストラップを付ければクロスボディとしても活躍してくれる。

 

 

 

#09 遊び心のある立体的なシルエットが愛らしい《ランチボックス》

 

1997年に発表されたアイコニックなシルエットをベースとした《ランチボックス》は、外側にスリップポケットがあしらわれ、ブランドを象徴するターンロック開閉で仕上げられている。クッション性のある素材をシグネチャーシャンブレーで包み、トップスティッチでストライプパターンを表現するなど、ディテールにまでこだわっている。付属するチェーンストラップを付けてクロスボディとして使ったり、トップハンドルを手で持ったりと、自由なスタイリングを叶える。

 

 

COACHバッグのお手入れ方法

 

 

 

レザーのケア方法


レザー製のCoachバッグの美しさを保ち、長く使うには、レザー専用のクリーナーとモイスチャライザーがおすすめ。定期的にお手入れすれば、レザーのしなやかさと色、そして経年変化を楽しめるはず。その方法は、まず柔らかい布にレザークリーナーをつけて、優しく円を描きながら塗る。その後拭き取って30分乾かしたら、モイスチャライザーで保湿。柔らかな布を使い、レザーが持つ天然のツヤを引き出したい部分に塗ってあげるのは、いわばハンドバッグにとってのスパ体験。拭き取って乾かしたら、出来上がり。

 

 

コーテッドキャンバス&ファブリック/ジャカードのケア方法

 

キャンバスやファブリック(ジャカードを含む)製のバッグやアクセサリーは、湿らせた布や柔らかな乾いた布でお手入れできる。ファブリック製バッグに荷物を入れすぎてしまうと、時と共にバッグのシェイプが崩れてしまうことがあるので避けたいところ。また輪染みが付かないよう、雨や水分から遠ざけるのが無難。長い間使用しない場合は、中に詰め物をして型崩れを防ぎ、ダスターバッグやボックスに入れてからワードローブにしまうのも忘れずに。

 

 

スエードのケア方法

 

スエード製のCoachバッグには、スエードとヌバック革を水や油、ほこりから保護する専用のスエードプロテクターがおすすめ。色移りを抑え、耐水性を高めるためにプロテクタースプレーを使用するとともに、スエード製ハンドバッグは雨の日を避け、濡らさないように注意したい。水分があるもの(メイクアップ用品やペンなど)は、防水性のあるケースに入れてからスエード製バッグに入れることも大切。乾いたネイルブラシをやさしくかければ、表面的な汚れは大体落とすことができるけれど、心配であればレザークリーニング専門業者に相談しよう。

 

 

 

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