元記事(英語) BY JOSEPH FURNESS
ストリートウェアはStüssy(ステューシー)なしでは存在しなかったと言っても過言ではありません。Shawn Stussy(ショーン・ステューシー)がラグナビーチで設立した同ブランドは、ファッションの新しい可能性を切り開いてきました。
本記事ではStüssyに敬意を表して、その豊かな歴史と人気アイテム、Nike(ナイキ)とのコラボレーションについて詳しく解説します。
Stüssyのブランドヒストリー
自宅のガレージから世界へ
Stüssy の物語は1970年代のカリフォルニアから始まります。ブランド創始者の Shawn Stussy は独創的で奇抜なアイディアを持ち、ボードシェイパーとして自宅のガレージでサーフボードのデザインをしていました。当時はちょうどサーフィンの黄金時代で、身近にはクールなプロサーファーがたくさんいたため、彼が製作した斬新なグッズたちは好評を博しました。
1980年の春、ショーンは故郷のラグナビーチにサーフボードショップをオープン。より多くの客を惹きつけるために、彼はパンクなサーフボードと一緒に手描きのロゴをあしらったウェアも販売し始めました。こうして Stüssy はサーファーやスケートボーダー、その他の自由奔放なサブカルチャーから人気を集め、イットブランドの仲間入りを果たしたのです。
会計士 Frank Sinatra Jr.との出会い
1984年、Shawnはカリフォルニアにあるマンモスマウンテンスキー場で会計士のFrank Sinatra Jr.(フランク・シナトラ・ジュニア)と出会い、正式にStüssy Inc.を設立しました。Frankはすでに急成長を遂げていたStüssyに大きな可能性を見出し、一緒にビジネスを始めることを提案したのです。
Stüssyが成功を収めると、Shawnは世界を見る機会を得ました。1980年代後半における彼の旅は、Stüssyフィーバーの広がりに拍車をかけ、世界中のクリエーターたちのネットワークであるInternational Stüssy Tribe(インターナショナル・ステューシー・トライブ)の創設につながりました。さらにFrankとShawnは東京、ロンドン、ニューヨークを含む世界各地のホットスポットにStüssyの店舗をオープン。面白いことに、James Jebbia(ジェームス・ジェビア)はShawnのニューヨーク店の立ち上げを手伝っています。その数年後に彼はSupreme(シュプリーム)を設立しました。
創業者のShawn StussyがStüssyを去る
1990年代半ばに、Shawnは家族とのハワイ生活を楽しみたいという理由からStüssyを離れ、Frankに株式を売却することを決意。結局、彼はコンサルタントとしてブランドに残ることには同意しました。Shawnが去った後、Frankは多くのリスクを負いブランドは不調に陥ったものの、なんとかその魅力を維持することができました。これにはG-SHOCK(ジーショック)とのパートナーシップや、ウィメンズラインのStüssy Sista(ステューシーシスタ)のローンチも含まれています。
現在も、Stüssyは相変わらずその人気を保ち続けています。Nikeや1017 ALYX 9SM(アリクス)、Birkenstock(ビルケンシュトック)、Our Legacy(アワーレガシー)とのコラボレーションがその証です。
Stüssyのブランド名の由来
上記でも触れましたが、Stüssyは創業者であるShawn Stussy(ショーン・ステューシー)にちなんで名付けられました。興味深いことに、Shawnの叔父であるJan Frederick Stussy(ジャン・フレドリック・ステューシー)はLAを拠点に活動していた抽象画家であり、名字で知られていたんです。彼のサインがStüssyの有名なロゴの一部にインスピレーションを与えています。Stüssyの発音はSTOO-see(ステューシー)。
Stüssyの人気アイテムをチェック
#01 大人気のTシャツは胸元のロゴがアクセント
StüssyのロゴTシャツはファーフェッチでも大人気。胸元にさりげなくロゴをあしらったシンプルなTシャツならストリートな着こなしはもちろん、きれいめなコーディネートにもマッチします。ブラック、ホワイト、ベージュ、ネイビーなど、ベーシックで使いやすいカラーがラインナップ。
StüssyのTシャツはすぐに使えるフィット感という点ではゆとりがあり、幅が広く、サイズに忠実です。トップスは洗濯するとやや縮む傾向にあるため、通常のサイズよりもワンサイズ上を選ぶのがおすすめ。
#02 ストリートスタイルの鉄板、スウェット&フーディー
オーバーサイズのフーディーやスウェットはストリートスタイルのマストハブ。 胸元だけでなくバックスタイルでも主張できるロゴ入りのデザインがおすすめ。カジュアルに着こなすならスウェットパンツやデニムを、きれいめに仕上げるならチノパンやテーラードパンツを合わせて。
#03 着こなしの幅が広がるシャツジャケット
状況に合わせてさっと羽織れるシャツジャケットも必見です。ボタンやジッパーを全て閉めて着こなすのもよし、Tシャツやフーディーとレイヤリングするのもよし。体温調節が難しい季節の変わり目に、1枚持っていると重宝します。
Stüssyのジャケットやコートはサイズチャート通りのフィット感で作られていますが、よりリラックスしたオーバーサイズのルックを求めてサイズアップする人も多いです。アウターのサイズを決めるときは、素材やデザインも考慮しましょう。
#04 リラックス感漂うボトムスで抜け感をプラス
Stüssyのボトムスはゆったりとしたシルエットとリラックスしたムードが特徴。デニムやジョガーパンツ、スウェットパンツなど多様なラインナップが揃います。オンラインでボトムスを購入するのは簡単なことではないですが、Stüssyのパンツはサイズに忠実であることを保証します。ウエストのサイズに変動があると思われる場合は、別のサイズを検討するかベルトでカバーしてみましょう。
#05 キャップやビーニーはコーデのアクセントに
普段の着こなしにストリートなアクセントを添えるキャップやビーニー。Stüssyならではのグラフィカルなロゴがポイントです。新しい帽子を購入するときは、手持ちのハットを参考にしてサイズを決めることをおすすめします。 Stüssyの場合はビーニーであれキャップであれ、サイズに忠実にフィットするでしょう。
Stüssy x Nikeの注目コラボスニーカー
2000年、Stüssyの英国部門のメンバーであるMichael Kopelman(マイケル・コペルマン)は、当時のマストハブスニーカーであった《Huarache LE》をNikeと共同で開発しました。ロンドンの店舗で限定販売したところ、数分で完売。それ以来、誰もがStüssy x Nikeのスニーカーを欲しがるようになったため、コラボレーションは今も継続しています。以下では、これまでのコラボスニーカーの中からおすすめのモデルを4つ紹介。
#01 Stüssy x Nike Air Max 95
今年も大きな人気を集めているクラシックな《Air Max 95》。ナイロンとメッシュ、伸縮性のあるネオプレーンのシュータンで仕上げた一足。Stüssyが1990年代半ばのモデルを再び流線型にアレンジしたデザインに注目です。シュータン部分にはSSリンクロゴ、アウトソールの内側にStussyのロゴをあしらった特別仕様となっています。
#02 Stüssy x Nike All Court Mid “XXX”
2010年に初めてリリースされたStüssy x Nikeの《All Court Mid》スニーカーは、1975年にテニスシューズとして登場した《All Court》にZOOM AIRを搭載し、履き心地を向上させました。パネル張りのレザーアッパーと色付きのアイレット、Stüssyのブランドロゴが施されたアウトソール、そしてスネークスキンのNikeロゴとヒールタブが特徴です。
#03 Stüssy x Nike Air Zoom Spiridon Cage 2
Stüssy x Nikeの《Air Zoom Spiridon Cage 2》が登場するとは誰も予想していなかったでしょう。Stüssyが同モデルを2003年に復刻させた途端、ハイプビーストやテイストメーカー、そしてビート・ジェネレーションから注目を集めました。ヒールには反発力に優れたZOOM AIRを搭載し、快適な履き心地を実現。近い将来、さらに多くのカラーバリエーションが登場することを期待したいですね。
#04 Stüssy x Nike Air Force 1 Low
4つ目の注目コラボモデルは、ナイキエアを搭載した世界初のバスケットボールシューズとして1982年に初めて登場したアイコニックな《Air Force 1 Low》。汎用性のあるフォッシルとブラックの2色展開でリリースされた同モデルは、耐久性の高いヘンプ素材を使用しています。