イタリア版『Vogue』のエディター、Chiara Totire(キアラ・トティレ)にとって、Angela Missoni(アンジェラ・ミッソーニ)率いるMissoni(ミッソーニ)はとてもなじみの深いブランド。少女の頃に母親がよく身につけていたというおなじみのカラフルなジグザグ模様は、彼女にとってはノスタルジックな存在なのだとか。とは言え、Chiaraも指摘するように、65年という長い歴史の中で時代とともに進化を遂げながら、設立当初と変わらない斬新なアプローチで今なお輝き続けているブランドでもあります。今回は、ミラノで芸術的な2019春夏コレクションを発表したばかりのMissoniの魅力を、Chiaraが想いを込めて語ってくれました。
Missoniとの出合いは?
私が子どもだった頃、母がMissoniが好きでよく着ていたのが始まりです。あのカラフルで特徴のあるプリントのおかげで、小さかった私でも唯一見分けのつくブランドでした。
なぜMissoniのファンに?
理由はたくさんありますが、やはり子ども時代や、母親がMissoniのドレスを纏っている姿を思い出させてくれるからでしょうか。私にとっては、特別な思いのあるブランドなんです。
初めて買ったMissoniのアイテムは?
高校生のとき、バリ旅行の途中で買った鮮やかなピンクのドレス。小さなブティックで見つけて、まだファッションに詳しくなかったのでどのコレクションだったかも覚えていませんが、何から何まですっかり気に入って、着ているとすごく素敵な気分になったことはよく覚えています。
65年の歴史で、Missoniがモード界に与えた最大の影響とは?
ニットウェアに革命を起こしたこと。何しろ、創業者のOttavio Missoni(オッタビオ・ミッソーニ)は、「ニットの魔術師」と呼ばれていたくらいですから。分厚いラムウールセーターが全盛だった当時、彼とその妻Rosita(ロジータ)は、シェブロン柄をラッシェル編機で作り出す方法を見つけたのです。このタイムレスなデザインは後にブランドのアイデンティティとなり、大勢のデザイナーに影響を与えてきたと思います。
Missoniのシグネチャーであるジグザグ模様の魅力は?
ひと目見てすぐにわかるあの色使いや柄模様は、すべての女性の美しさを引き出してくれる、というのが私の持論です。
Missoniのアイテムを纏うとどんな気分になりますか?
私にとって大切なのは、着ていて自由な気持ちになることができるファッション。歩いたり、踊ったり、旅をしたり、楽しいことをのびのびできる服が好きです。Missoniのアイテムは、オフィスで仕事をしていたとしても、心を解き放ってくれるような気がします。流行を追いかけなくても、いつでも自分に自信を持っていられるんです。
Missoniの女性像を3つの言葉で表すとしたら?
自由、エレガンス、喜び。
Angelaは、「両親が生み出した言語に、新しい言葉を足していきたい」と語っています。彼女の手によってMissoniはどう進化したと思いますか?
2018秋冬コレクションに見られた、70年代後半のニューヨークをイメージしたミックススタイルや季節ごとに表情を変えるジグザグプリントからもわかるとおり、Angelaは両親が作り上げたブランドの個性を守りつつ、彼女らしさを取り入れることに成功していると思います。
2019春夏コレクションの注目ポイントは?
最近、Angelaの自宅を訪ねたのですが、家中が美しいアート作品で溢れていました。新しいコレクションでは、そういったアーティスティックな要素が反映された素晴らしいデザインがたくさん登場していますね。
Shop the look:Missoniのタートルネックセーター、ニットスカート、カラーブロックコート、ニットドレス
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