元記事(英語) BY STEPHEN YU
近年、”アグリーシューズ” がトレンドだが、Birkenstock(ビルケンシュトック)は1774年から存在していたチャンキーサンダルである。同ブランドがファッション界の最前線に登場したのは2012年のこと。Céline(セリーヌ)の2013年春夏コレクションでPhoebe Philo(フィービー・ファイロ)が裏地にファーをあしらったサンダルを発表したことがきっかけだった。これを機に世界中のスタイリストやエディター、インフルエンサーたちが一斉にビルケンシュトックを履くようになった。さらに、Rick Owens(リック・オウエンス)やValentino(ヴァレンティノ)のようなハイファッションの寵児とのコラボレーションによってイットシューズとしての地位を獲得した。
サステナビリティがトレンドとなる前から環境に優しいもの作りを行ってきたビルケンシュトックのサンダルは、コルクとラテックスのフットベッドのおかげで最高に快適だ。どんなスタイルとも相性が良く、ドレスアップすることもドレスダウンすることもできる。
本記事ではファッション界で最もスタイリッシュな6人のインフルエンサーの協力を得て、ビルケンシュトックのサイズ選びやお手入れ方法について解説する。最近ビルケンを履き始めた人も、熱烈なファンも、初めて購入する人も、誰もが楽しめる内容となっている。
タウンユースもOK。ビルケンのサンダルは耐久性抜群
Teen Vogueのファッション・ビューティーエディター / ニューヨーク在住
私が初めて手に入れたビルケンシュトックは《Arizona Birko-Flor》サンダルでした。ニューヨークに引っ越してきたとき、ビーチサンダルは街中で履くには不安定で汚いと感じたので、もっと耐久性のあるものを探していたんです。ビルケンシュトックのボーイッシュさとクラシックなデザインが気に入りました。
スタイリング :
今日はビルケンシュトックのサンダルにJW Anderson(JW アンダーソン)のアシンメトリーなドレスを合わせました。このドレスはさりげなくフェミニンでありながらクールで着やすいため、ビルケンシュトックのサンダルと上手く調和していると思います。ビルケンシュトックの靴には無骨な印象がありますが、ミディドレスと合わせることでそのフォルムが強調され引き立ちます。スタイリングする時はビルケンシュトックを隠すのではなく、ドレスと同じくらい重要な役割を果たしてほしいと思っています。ミディドレスにカラフルなソックスを合わせて履くのも好き。
サイズとフィット感 :
サイズはぴったりで履き心地もよく、わざわざ慣らす必要もありません。靴擦れしないようにするためには、EUのサイズに従ってストラップを自分の足に合ったサイズに調整することをおすすめします。ストラップのサイズは靴を足に固定して摩擦を減らすために重要です。
お手入れ方法 :
毎年夏になると、大学時代に買ったビルケンシュトックを履いています。ボロボロになっても、簡単に手入れができるのがいいですね。シーズンの終わりには古い歯ブラシと石鹸を使って簡単にお手入れをします。
タイムレスなデザインだからどんなアイテムとも好相性
ファッションブロガー / ポートランド在住
若い頃に母親に譲ってもらったビルケンシュトックの一足を愛用していました。履くだけで快適なんです。ゆったりとした見た目に惹かれました。
スタイリング :
私は様々な方法でビルケンシュトックのサンダルをスタイリングするのが好きです。例えば、フェミニンなアイテムと合わせてドレスアップしたり、ドレスを少しだけカジュアルにしたり、マスキュリンな服に合わせてフェミニンなアイテムを取り入れたりします。ベーシックなアイテムとも相性がいいので、パンツとシンプルなトップスに合わせることもあります。シンプルでカジュアルなスタイルはいつでもクラシックですよね。
サイズとフィット感 :
ビルケンシュトックの靴は少し大きめのサイズ感です。涼しくなってきたらチャンキーソックスと一緒に履くことができるので私は大きめのサイズを好みますが、素足で履きたい方は通常のサイズでいいと思います。
お手入れ方法 :
特に今履いている《Arizona》はお手入れが楽!簡単に洗うことができるので、綺麗な状態を長く維持することができます。
最初の一足はクラシックなモデルがおすすめ
Rachael Clifton (@bubblyaqaurius)
ブロガー / ロンドン在住
私が初めて手にしたビルケンシュトックは10年ほど前の《Rio》のブラック。クラシックでタイムレスなデザインが気に入っていました。当時憧れていたAlexa Chung(アレクサ・チャン)が履いているのを見て、私も手に入れたいと思ったのがきっかけだったと思います。ビルケンシュトックのファンになった理由は高品質だからです。今では何足も持っており、私のワードローブの定番となっています。
スタイリング :
ビルケンシュトックはあらゆるスタイリングにマッチします。今日はKhaite(ケイト)のブルージーンズに黒のリネンシャツ、Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)のキャラメル色のバッグを合わせて日常的なカジュアルスタイルに仕上げました。ジーンズにもドレスにも合いますし、マキシドレスにビルケンシュトックを合わせてドレスダウンするのも好きです。休日にはデニムのショートパンツとオーバーサイズのリネンシャツに合わせたり、ロンドンの暑い日にはサマードレスに合わせています。
サイズとフィット感 :
ビルケンシュトックはジャストサイズなので、いつも通りのサイズを選べばOK。最初は少し慣れる必要があるかもしれませんが、一度足に馴染むと快適になります。初めての一足を買うなら《Arizona》のようなクラシックなモデルをおすすめします。履き心地がよく何にでも合うので夏の間はずっと履いていられるでしょう。
お手入れ方法 :
素材にもよりますが、一般的にビルケンシュトックはあまりお手入れする必要がありません。私が履いているフルレザーの《Arizona》は、時々レザーポリッシュで手入れをしています。伝統的なコルク製のインナーソールの場合は石鹸と水で時々こすり、24時間自然乾燥させてから履くようにしています。
やや大きめのフィット感であることを念頭に置いておこう
フォトブロガー / ロンドン在住
私が最初に買ったビルケンシュトックはソフトなナチュラルスエードの《Arizona》でした。The Guardianで働いていた時にロンドンのキングスロードにあるThe Natural Shoe Storeで購入しました。
スタイリング :
今日は家でGenevieve Sweeneyのウールソックス、Levi's(リーバイス)のスキニー、古いRouje(ルージュ)のカーディガンと一緒に履いています。ビルケンシュトックは私にとって夏のマストハブです。旅行に行くときにはこの靴だけを持っていくこともあるほど。歩き回ったり散策したりするのに最適で、ビーチでも街中でも着用可能です。
家にいるときは内側がふかふかの《Boston》や《Arizona》に肌触りのよい靴下を合わせて履くのが好き。最近よく履いているのは大きめのバックルがついたローズゴールドの《Big Buckle Arizona》サンダル。家で履くのに最適なブラックの《Big Buckle Basel》も気になっています。
ビルケンシュトックはカジュアルなジーンズやショートパンツから、キュートなサマードレスやジャンプスーツまで何にでもマッチします。
サイズとフィット感 :
妊娠前は足が少し小さかったのでビルケンシュトックのサイズはUK4のレギュラーフィットでしたが、最近はUK5のレギュラーフィットを選んでいます。足の幅が広い人は幅広のレギュラーフィットが重要です。余裕があるので足の形がソールによく馴染みますよ。ナローフィットは履き心地が悪く、見た目も好みではありませんでした。購入時は全体的に少し大きめに作られていることを念頭に置いてサイズを確認することをおすすめします。
お手入れ方法 :
私がビルケンシュトックを愛用している理由は、丈夫であることとローメンテナンスであることです。海や山の中を歩きまわったこともありますが、どんな摩擦にも耐えてきました。
ローメンテナンスなビルケンはワードローブの定番
Joanne Hegarty (@thestylistandthewardrobe)
ファッションジャーナリスト・ブロガー/ ロンドン在住
私は6年前にホワイトレザーのビルケンシュトックを初めて購入しました。ビルケンシュトックはファッションの定番アイテムとなり、私のお気に入りのスタイリングにもにシームレスにマッチしています。
スタイリング :
今日は黒のシルクスリップドレスにクリーム色のオーバーサイズブレザーを合わせています。ドレッシーでフォーマルなアイテムと対比させるのが好きです。
サイズとフィット感 :
ビルケンシュトックのサイズはぴったりで非常に快適です。今まで履いたことがない方は、その幅広のフォルムに慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。買ったばかりの頃は、何度か軽く歩く練習をしてみてください。
お手入れ方法 :
このサンダルは茶色のスエードの外側に金色のバックルが付いています。スエードブラシを使って汚れを落としていますが、全体的にお手入れが簡単でローメンテナンスです。
レザータイプのお手入れはサッと拭くだけでOK
ブロガー/ ロンドン在住
私が初めてのビルケンシュトックを手にしたのは10年ほど前でした。ホワイトレザーにシルバーの金具がついたものだったのですが、何度も何度も履きました。
スタイリング :
今日はMisa Los Angelesの陽気な花柄のパジャマ風セットアップを着ています。セットアップの生地の柔らかさと、黒革のビルケンシュトックの実用的なムードとの対比が気に入っています。ボーイフレンドジーンズやデニムショートパンツにシンプルなTシャツやシャツを合わせて履くのが好きですが、フェミニンなドレスに合わせてキュートで楽なコーディネートにするのもいいですね。
サイズとフィット感 :
ビルケンシュトックはサイズがぴったりで、足の形を考慮してデザインされているため履き心地がいいんですよ。最初の一足には黒、白、ベージュなどのクラシックな色味のレザースタイルをおすすめします。気に入ったら、もっと楽しいデザインやカラーをコレクションに加えてみてください。
お手入れ方法 :
ビルケンシュトックはとても丈夫で耐久性に優れているため、メンテナンスは少なくて済みます。スエード素材のものは少しお手入れが必要ですが、レザーのものは少し拭くだけでOKです。