一度触ると誰もが虜になるLOEWE(ロエベ)のレザー。見た目にも分かる、手に吸い付くような柔らかな感触の革で作られるバッグは、1つ持っておくだけでビジネスにも休日にも使える、まさにパートナーのようなアイテムだ。今回の記事ではLOEWEの人気・定番モデル10選を紹介する。
スペインの歴史的ブランドLOEWE
ヨーロッパ屈指の名門ブランドとして知られるLOEWEの始まりは1846年。皮革製品大国のスペインを訪れたドイツの皮革職人エンリケ・ロエベ・ロスバーグが、現地の職人たちの技術や質の高い革製品に感銘を受け、マドリードの中心部に工房を立ち上げた。そして、1872年に彼の名前を冠したブランド「LOEWE」を設立。当初は上質なレザーを使った葉巻や長椅子を手掛けていたが、富豪や貴族の間で革製の宝石箱などが評判となり、バッグやトランクの製作も始める。素材、特に革へのこだわりが強く、レザーは超高品質のもののみを使用。
1905年に転機が訪れる。当時スペインを代表するセレブとして知られていたコンキスタ公爵夫人によってスペイン王室に紹介され、アルフォンソ13世から王室御用達の称号を授かった。これをきっかけにロエベは一気に知名度を高め、国内事業を拡大していった。 1985年にはルイ・ヴィトン社と提携し、1996年にLVMHグループの一員に。これによって、ロエベは上流階級だけでなく中流階級からも支持を受けるブランドとなった。
2013年、クリエイティブ・ディレクターにJonathan William Anderson(ジョナサン・ウィリアム・アンダーソン)を迎え、ロゴも刷新。次々と魅力的なアイテムを発表し続けている。
LOEWEの人気バッグをチェック
1975年から愛される定番はやっぱり外せない「アマソナ」
定番「アマソナ バッグ」は1975年の発表以来、長年愛されているシリーズ。ロゴの形や位置の変更などのマイナーチェンジもファンの心をくすぐる。さまざまなサイズ展開のあるこのシリーズだが、仕事とプライベートの兼用には「アマソナ 28」がおすすめ。A4はまっすぐ入らないものの、A4より小さいタブレット端末などは十分に収納できる。マチも広く大容量なので、ガジェットの持ち運びが多い人にもぴったりだ。
日本の折り紙がヒント。”折りたためる” バッグ「パズル」
ジョナサン・アンダーソンによる初めてのアイコンバッグとして2015年に発表された「パズル バッグ」シリーズ。”折りたためるバッグ” という斬新なアイディアで瞬く間にイットバッグの座に上り詰めた。レザーパーツをパズルのように組み合わせたこのユニークなデザインは、日本の折り紙から着想を得ている。
パズル バッグは、ショルダーバッグ、クラッチ、ハンドバッグとして5通りの持ち方ができ、実用性抜群。キューブ状の革新的なパズルバッグはあらゆるコーディネートを格上げしてくれる。
6通りのスタイルが1つで叶う、変幻自在のバッグ「ハンモック」
オフィスカジュアルコーデにおすすめなのは、LOEWEのアイコンバッグとして圧倒的な人気を博している「Hammock(ハンモック)」シリーズ。アイキャッチなフォルムに、革の質感からラグジュアリーな雰囲気が漂う。バケットスタイルだけではなく、書類やパソコンを持つ時はトート、他に荷物がある時はショルダーやクロスボディとして、6通りに形を変えられる機能性の高さがポイント。さまざまシーンにマッチするバッグだ。
軽量で持ち運びにも便利な巾着バッグ「フラメンコ」
巾着袋のような愛らしいルックが魅力の「フラメンコ バッグ」。フラメンコという名前は、バッグのフォルムがスペインの民俗舞踊フラメンコで使われるカスタネットに似ていることに由来している。1984年に発表された時はドローストリングスの両端にタッセルがあしらわれていたが、現在はノットデザインに変更されている。LOEWEのバッグの中でも特に軽くて持ち運びにも最適だ。
風船をイメージしたLOEWEのニューフェイス「バルーン」
LOEWEの2020年春夏コレクションで登場した「バルーン バッグ」は、風船のように丸いフォルムが印象的。特筆すべきは、安定感を保ちながらもふんわりとした軽やかなシルエットを実現するために2種類のレザーを使っている点。丈夫なカーフレザーを用いたラウンド型のフォルムをベースとし、内側に柔らかなナパカーフレザーのサックが配置されている。調節可能なストラップにより、自由自在に持ち方をアレンジすることが可能。
馬のひづめをイメージしたカジュアルなサドルバッグ「ホースシュー」
「ホースシュー」も2020年春夏コレクションでデビューしたモデル。馬のひづめから着想を得たU字型シェイプとスペインの伝統的なカスタネットのフォルムを融合させたデザイン。人気のバルーンバッグと同じく、2種類のレザーを用いてかっちりとしたシルエットとしなやかな丸みを両立させた。
ホースシューはカジュアルな印象のバッグだが、サイドにあしらわれたメタルピンがラグジュアリーな雰囲気を醸している。アジャスタブルなストラップによりショルダーとクロスボディの2つのスタイルを楽しむことが可能。
上品でクラシカルなショルダーバッグ「バルセロナ」
三角形のクロージャーがアクセントとなった「バルセロナ バッグ」は、艶やかなボックスカーフレザーを使用したクラシカルで上品なショルダーバッグ。LOEWEのバッグの中では珍しくアナグラムロゴが入っていない。その代わり、ゴールドの三角クロージャーに小さなブランドロゴがあしらわれている。小さなバッグではあるが、内側は2つのコンパートメントに分かれており、中央にはスリップポケットも備わっている。
バルセロナバッグは小さなバッグではあるが、内側は2つのコンパートメントに分かれており、中央にはスリップポケットも備わっている。
乗馬の鞍をイメージしたレトロムードなバッグ「ゲート」
2018年にデビューし、今やLOEWEを象徴するアイコンバッグとなっている「ゲートバッグ」。自由奔放に生きるノマドな女性のワードローブをイメージして作られており、乗馬の鞍に着想を得たフォルムが特徴だ。なんと言っても最大のポイントは、中央で結ばれたノットベルトだろう。これを見ればLOEWEのバッグだとわかるほど、定番化しているデザインである。このノットベルトは単なる飾りではなく、フラップを留める役割も果たしている。カジュアルにもフェミニンにもマッチするレトロな魅力が詰まったバッグだ。
機能的なのにエレガントなバッグ「ラゾ」
スペイン語で「結び目」という意味を持つ「ラゾ バッグ」。上記で紹介した「ゲート」と同じノットベルトのディテールを採用したアイコニックなバッグだ。飽きのこないシンプルなデザインはコーディネートに取り入れやすく、軽量で使い勝手も良い。サイドがアコーディオンのように広く開くので、荷物の出し入れも快適だ。それでいてエレガントに見えるため人気の高いバッグである。
実用性とデザイン性を兼ね備えたトートバッグ「クッショントート」
2019年に登場した「クッショントート」はLOEWEのホームコレクションで長年愛されてきた立方体のレザークッションからインスパイアされている。マチが広く、実用性と機能性を兼ね備えた逸品。
A4のファイルやノートパソコンはすっぽり収納できるし、荷物の出し入れもストレスなく行える。また、開くとボックスのように自立して立ち上がるのもポイント。耐久性や耐汚性も高いため、通勤バッグや機内持ち込み用バッグとしておすすめ。
夏の定番!ワンランク上のリュクスカゴバッグ「バスケット」
夏の定番バッグになりつつあるLOEWEの「バスケット バッグ」。手作業で編み込まれたヤシの葉にカーフスキンのレザーパッチを中央に配置したラグジュアリーなカゴバッグだ。注目はアシンメトリーにあしらわれたトップハンドル。カゴバッグには珍しく、カフスによって長さが調節できる仕様になっている。一点投入で夏らしいムードを演出できる。
絵葉書を想起させるフォルムが魅力「ポスタル」
「ポスタル バッグ」は名前の通り、ポストカードのような長方形のフォルムが特徴。ベーシックな無地タイプはもちろん、様々な都市のプリントが施されたプレイフルなデザインもある。正面から見るとクラシカルな印象だが、サイドはサイドガセット式になっておりレトロなムードが漂う。普段のコーディネートにプラスして遊び心溢れるコーディネートを楽しんで。
機能性も抜群のラグジュアリーバッグが最高のパートナー
仕事の時はしっかりとした印象を与えてくれて、休日はカジュアルさに上品さを加えてくれるLOEWEのバッグたち。どちらのスタイルにも合うデザイン性と機能性を持ったバッグなら、仕事に遊びに毎日を楽しむあなたの素敵なパートナーになってくれるはず。
こちらの記事も読まれています。
▶ LOEWEのアイコンバッグ "フラメンコ" が愛され続ける理由とは?
▶ LOEWEの名品バッグ ”パズル” のサイズガイド。持ち方や使用感を徹底解説
▶ ファッションラバーたちの #おうち時間withFarfetch!