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サステナビリティへの意識は占星術から。モデル細谷理紗が選ぶ、地球に優しいサマールック

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インタビュー&テキスト:Emika Ohta Seger 撮影:Daisuke Takeda

昨今、ファッションの世界でも重要なキーワードとなっている<エシカル>と<サステナビリティ>。グローバルな視点を持つファーフェッチの顧客にとってはすでに馴染み深いトピックかもしれないが、環境問題について考えるきっかけや意識の高さは人それぞれ。 モデルの細谷理紗(@risahsy)さんの場合、占星術への興味が地球の環境保全に対する意識につながったという。そんな彼女のスタイルは、あくまで自然体。「いろんなことを経験したいから、動きやすい服を着る」と話す彼女が選んだ、地球に優しいサマールックをチェックして。

 

サステナビリティに興味を持ったきっかけ

 

2年ほど前から、占星術に夢中になっているという理紗さん。「満月の日にはいつもよりお腹が空いたり、気分が左右されていることに気付いたことから、月が私たちに及ぼす影響を調べ始めました。それをきっかけに、星にまつわる本を読んだり、インターネットで調べたり、ツイッターでいろんなアカウントをフォローしたりして、情報収集するように。星や宇宙について詳しく知っていく中で、一つの惑星である地球にも目を向けるようになったんです。そして、地球と人間、他の動物や植物も含めたすべてを、ひとつの生命体とするガイア理論という考え方に出会いました」 ガイア理論は1960年代にイギリスの科学者ジェームズ・ラブロックが提唱した仮説で、メインとなるのは地球と生物が相互に関係し合い、環境をつくり上げているというアイデア。ヴィヴィアン・ウエストウッドが環境問題を考えるきっかけにもなったとも言われている。 「世界は繋がっていて、地球とそこに存在しているすべてのものを一体として見ることに共感したのをきっかけに、地球の大切さを改めて意識し、守りたいと思いました」

 

日本におけるエコとファッション

 

「日本にいると、マイカップやエコバッグなどを使っている人はよく見かけますが、エコとファッションが同時に語られることって少ない気がします。サステナブルという観点からではなく、単におしゃれで古着を着ている人が多い反面、経済的に余裕がない若い層にとってエシカルやサステナブルなファッションを徹底するのは難しいという現状もあります。ファストファッションの労働条件や環境に及ぼす影響が世界でも問題になっていますが、服ってやっぱり毎日身に着けるものだからこそ、少し気にかけるだけでも全然違ってくると思うんです。私は普段から、上質で長く着れるものやヴィンテージを買うように心がけています。スモールビジネスを支援することも、とても大切だと思います」

 

サステナブルな未来のために、私たちができること

 

「若い時にお金がなくて、ついファストファッションを買ってしまいそうになる気持ちもわかるし、100%サステナブルな生き方にすぐに切り替えるのは難しいですよね。ただ、それがたとえ1%の些細な努力だとしても、一人ひとりができることから始めること、いつも頭の片隅に置いておくこと、そして発信することで、周りの人の意識を変えていくことは持続可能な未来につながると思います」

 

快適さが一番

 

ヴィンテージの服を買うことが多いという理紗さんが重要視するのは、<バランス>となによりも<快適さ>。 「基本的には直感を大事にしていますが、身体のラインが綺麗に見える服に惹かれます。脚が長く見えるジーンズの丈を選んだり、首元がつまっている服だと肩幅が強調されがちなので、鎖骨を見せたりしてバランスをとるように心がけていますね。そして、何よりも大切なのは動きやすさ。自分の足で歩いて、自分の目でいろんなものを見ることってすごく大事だと考えているので、動きづらいスカートや足が痛くなるシューズのせいで、それをあきらめることになるのはもったいないと思うんです」

 

シンプル+クオリティ

 

サステナブルなワードローブに欠かせないシンプルで上質なアイテムは、理紗さんの夏のムードとも一致する。「一枚でさらっと着れて肌になじむワンピースや、白いTシャツにジーンズのようなシンプルな服装がこの夏の気分です。例えば、シンプルなシャツでも袖口のディテールが凝っているといったような、シンプルだからこそ細部にこだわった上質なアイテムを選びたいですね」

自分の一部になる服

 

<肌になじむ>というのは、服が自分の一部になるような感覚のことだそう。 「シンプルな服を着ることによって、自分が服の一部になるのではなく、自分自身の魅力が引き出されるような感覚が理想的。着飾りすぎると自分を偽っているような気分になるので、自分のことが好きになれて、自然体でいられる服を着たいです。ジェーン・バーキンやクロエ・セヴィニーのような、飾り気のないセンシュアルな魅力に憧れます」 「気に入った服や心地の良い服を着ていると、自分に自信が持てるし、振る舞いも自然と変わってきます。でも、自分らしさや心地いいと思える服って人それぞれだと思うし、私ももしかしたら3年後には正反対のことを言っているかもしれないですよね。年を重ねる中で、その時考えていることや、好きなものが変わるにつれてスタイルも変わっていくことを楽しんでいけたらと思います」

おすすめアイテム

 

サマードレス

 

「今年の夏は、このReformation(リフォーメーション)のフローラルドレスを着て、海で過ごしたいですね。さらっと着れてどんなシーンにも合うデザインは、一枚クローゼットにあると嬉しい。Jil Sander(ジル・サンダー)のパーフォレーテッド ドレスも、まさに理想のサマードレス。ウエスト周りがタイトで身体のラインを綺麗にみせてくれるデザインなので、デートに着ていきたいです。シンプルでありながら、脇下のスリットがフェミニンなSt. Agni(セント アグニ)のニットドレスも素敵!」

 

St. Agni Sadie ノースリーブ ニットドレス | Jil Sander パーフォレーテッド ドレスReformation Lauryl フローラル ドレス

長く愛せる定番アイテム

 

「St. Agniのラップシャツは、首がすっと長く見えて肌馴染みもよさそう。ディナーミーティングなどのオフィシャルなシーンにぴったりですね。GANNI × Levi’s®(ガニー × リーバイス)のジーンズは、季節を問わず重宝するアイテム。ジーンズはいろんなデザインがあるからこそ、自分の体型に本当に合うものを見つけたいですよね。今年はシンプルで綺麗なシルエットのものを買い足したいと思っていて、これは色もデザインもすごく好みです!Cartier(カルティエ)の《ミニ タンク》は、小さくフェミニンなフォルムで、ずっと憧れている時計。いつか、ずっと大切にできるアイテムとして手に入れたいです」

 

Ganni × Levi’s® ストレートジーンズ | St. Agni Mia Vネック ラップシャツ | Cartier 1990 プレオウンド ミニタンク 14mm

シンプルな中にもスパイスを

 

「基本はシンプルなスタイルが好きですが、最近はボトムスやバッグ、小物で差し色を加える遊び心あるスタイルも気になっています。Jil Sanderは美しいシルエットのデザインが多く、憧れのブランド。2年前に海外の古着屋で見つけたオレンジのバッグを気に入って使い込んでいたのですが、それを寄付して、このCéline(セリーヌ)の プレオウンドのハンドバッグを購入しようと思っています。スニーカーはメンズライクなものをたくさん持っているので、adidas(アディダス)の《Forum 84》のような、いつもと違う可愛らしいデザインがほしいです」

 

Céline Pre-Owned 2018 プレオウンド ハンドバッグ | adidas Forum 84 スニーカー | Jil Sander ストレート テーラードパンツ

細谷理紗 ほそや りさ(@risahsy

1997年生まれ。4歳からモデルを始める。ギターや読書、身体を動かすこと、占星術など多趣味で、宇宙やワインからニュースや都市伝説までについてゲストを迎えて話し合うポッドキャストを近々配信予定。VOGUE Japan、GQ Japan、25ans、Precious、GINZA、装苑、NYLON、VOCE、anan、sweet、MAQUIAなど、さまざまな雑誌やファッションショーで活躍中。

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