how to2022年4月12日火曜日

知られざるTHE NORTH FACEの歴史と人気アイテムを解説

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オリジナル記事(英文):JOSEPH FURNESS

 

スタイリッシュなデザインと優れた機能性で人気を集める The North Face(ザ・ノース・フェイス)。1966年の創業から50年以上が経ち、アウトドア愛好家だけでなく幅広い世代から愛されるブランドへと成長しました。世界的に認知されているブランドであるにもかかわらず、その歴史や信念についてあまりよく知らない人も多いのでは?そこで今回は、ノースフェイスの誕生秘話と人気アイテムを解説します。

 

The North Faceの歴史

 

ブランドの始まりは小さなマウンテンスポーツ道具の専門店

 

1966年、Douglas Tompkins(ダグラス・トンプキンス)とSusie Tompkins(スージー・トンプキンス)は、わずか数千ドルの貯金をはたいてバックパッキングと登山用の商品を扱うショップ The North Face をオープンしました。友人であり夫婦、そしてハイキング愛好家でもあった2人は、登山愛好家たちから本当に信頼されるお店を作りたいという思いでこのブランドを立ち上げたのです。サンフランシスコのノース・ビーチ地区に誕生した小さな店ではグレイトフル・デッドがライブを行い、ビート・ジェネレーションが新しいアイデアを共有しました。そして、アメリカのクライマーたちがヨセミテ縦断の後に立ち寄ったのです。

 

ブランド名は北半球の山岳地帯で登山をする上で最も過酷なルートとされる山の北側部分《ノース・フェイス》にちなんで名付けられました。どんなに困難な状況でも快適に過ごすことができる高い機能性と耐久性を備えた、ノースフェイスの商品に対する自信がブランド名に込められています。

 

自社製品の開発、そしてアイコニックなロゴの誕生

 

ブランド設立からわずか2年後、Kenneth ‘Hap’ Klopp(ケネス・ハップ・クロップ)が店を譲り受け、サンフランシスコ湾の反対側にあるバークレー地区に移転しました。クロップのもと、ノースフェイスは自社製品の製造をスタート。1971年には David Alcorn(デビッド・アルコーン)がアイコニックな「ハーフドーム」ロゴをデザインしました。これは、カリフォルニア州ヨセミテ国立公園にあるハーフドームから着想を得て生まれたものです。

 

1980年代、ノースフェイスはさらに会社の規模を拡大していきます。10年間で、マウンテンゴアテックスジャケットやマウンテンライトジャケットなど、数々の人気アイテムを発表してきました。そしてついに、国際南極横断探検隊専用の極地用ウェアと装備デザインの依頼を受けます。1990年に結成された6人のチームは、地球規模の気候変動に対する認識を広めることを使命として、220日間で3,700マイル以上を移動し、史上初の南極大陸横断を成功させたのです。この時に使用された特別仕様のゴアテックスジャケットは、現在最もコレクターの多いアイテムとなっており、後の Supreme(シュプリーム)とのコラボレーションにも大きな影響を与えています。

 

ヒップホップスターたちをも虜にした90年代

 

1990年代、ノースフェイスは Notorious B.I.G. や Sean “Puffy” Combs といったヒップホップスターのワードローブに欠かせないアイテムの1つとなりました。1992年に発表された鮮やかなブロックカラーのパファージャケットは、ストリートウェアのアイコンとしての地位を確立しています。

 

創業から50年経った今、ノースフェイスは若い登山家からヒップホップアーティストまで、幅広く愛されるブランドへと成長を遂げました。

 

人気ブランドとのコラボレーション

 

ノースフェイスは数々の有名ブランドとのコラボレーションでも注目されています。これまでに Supreme(シュプリーム)や Vans(ヴァンズ)、Junya Watanabe(ジュンヤ・ワタナベ)といったブランドとのコラボレーションを発表してきました。

 

特に、 シュプリームとのコラボレーションはストリートウェアを愛する多くのファンを獲得し、一世を風靡しました。2007年に初のコラボアイテムを発表して以来、両ブランドの特性を融合させたファッション性の高いアイテムを打ち出しています。自由の女神のジャケットやメタリックベルトのバッグなど、高性能なノースフェイスの製品をベースに、カルト的人気を誇るシュプリームのデザインを落とし込んだアイテムはどれも高い人気を誇り、入手困難となっています。

 

2021年には GUCCI(グッチ)とのコラボレーションが実現。最新コレクションでは、ノースフェイスのハーフドームロゴとグッチのアイコニックなストライプを組み合わせたオリジナルロゴが登場し話題を集めています。

 

 

 

The North Faceの人気アイテムをチェック

 

#01 世界中から愛される名作、ヌプシジャケット

 

ノースフェイスのアイテムの中で最も人気なのは、1992年に初めて発表されたヌプシジャケット。エベレストの姉妹山から名付けられた同ジャケットは700フィルパワーのダウンを使用し、通気性のあるバッフル(中綿の部分)を縫い合わせることで、驚くほど暖かく、軽量な一枚に仕上がっています。

 

90年代に流行したヌプシジャケットはここ数年で驚くほど需要が高まり、2020年にはDepop(イギリス発のフリマアプリ)で最も検索されたアイテムの中に、ノースフェイスの ヌプシジャケットの名が挙がりました。

 

#02 幅広いアクティビティに最適なデナリジャケット

 

デナリジャケットは1995年にアラスカ国立公園の気候に対応するために発売され、現在でも Bella Hadid(ベラ・ハディッド)や Hailey Bieber(ヘイリー・ビーバー)といったセレブが愛用する人気アイテムです。撥水加工されたオーバーレイとジッパー付きのコンパートメントを備え、軽量で暖かく快適な着心地。ハイキングから犬の散歩まで幅広いアクティビティに最適です。

 

#03 マウンテンジャケットはブラックとのコントラストがポイント

 

80年代に誕生したノースフェイスのマウンテンジャケットは、その名前とは裏腹に30年以上にわたってストリートで確固たる地位を築いてきました。当時のデザインディレクターである Sally McCoy(サリー・マッコイ)が考案した同ジャケットは、エクスペディションシステムと呼ばれるものがベースとなっています。彼女はアスリートたちに同行してエベレストのベースキャンプに参加した後、ジッパーでレイヤーを取り付けられる画期的なシステムを開発しました。ここからヌプシやデナリ、マウンテンジャケットをはじめとするノースフェイスの代表的なアイテムが誕生したのです。

 

クラシックなブラックとのカラーブロックが特徴的ですが、これは意図的なデザインではなく、ブラックの生地の最低発注量を満たす必要があったことから生まれたもの。結果的にはあらゆるアイテムに共通する定番のディテールとなりました。

 

#04 エベレスト遠征の必需品、ヒマラヤンジャケット

 

ノースフェイスのヒマラヤンジャケットは、エベレストを目指す登山家のためのヒマラヤン・スーツから発展したもの。耐久性のあるテクニカルシェルに、保温性の高いダウンとフェザーをキルティングし、ドローストリングフードと多数のポケットでフィット感を高めました。暖かく、高機能でシンプルなヒマラヤンジャケットは、高所登山と寒冷地でのサバイバルに欠かせないアイテム。Conrad Anker(コンラッド・アンカー)をはじめとする有名なロッククライマーからも支持されています。

 

#03 高機能なダウンジャケットを身近に

 

実用性の高いポータブルなダウンジャケットとして、様々なアワードを受賞しているサーモボールジャケと。圧縮すれば、どんなバッグにもすっきりと収納できます。保温性と撥水性に優れ、洗練されたシルエットを備えています。ちょっとした旅行やアウトドアなどのシチュエーションでも活躍してくれるでしょう。

 

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